一般家庭で使用されているパソコンなど、たいていの電子機器には温度計のセンサーが内蔵されています。
電源がオンになって稼働が始まると、温度計のセンサーも動き始めて電子機器内部の温度をチェックします。なぜこのようなチェックが行われるのかといえば、電子機器が安定して動作するには高温になりすぎないことが重要だからです。過度の高温が長く続くと、動作が不安定になったり、最悪の場合故障したりするかもしれません。このようなトラブルを防ぐため、電子機器内部の温度が高いと判断されると、ファンの回転を高めるなどして温度を下げるように対応するのが一般的です。このような対応は自動的に行われることが多いので、利用者は気がつかないかもしれません。
自動的に動作していることが多い温度計のセンサーですが、パソコンの場合はその動作状況を好きなタイミングで確認できる場合があります。パソコンに使われているいろいろなパーツの温度を確認できるので、早めにファンの動作を高めることも可能です。逆に、高温ではないのにファンが高速で回転して、騒音の原因になっていることもめずらしくありません。そんなときは、温度計のセンサーが取得したデータを参照して、ファンの回転数を調整してもよいでしょう。電子機器を適切に動作させるため、温度計のセンサーは欠かせないパーツです。適切に利用すれば不意の故障を避けることもできるかもしれません。積極的に活用しましょう。